放浪うどん人

これから、うどんに会いに行きます。

毎週日曜日更新!気まぐれに更新する場合あり!

「gooブログ」から「はてなブログ」へお引越ししました!

Click⇒「火垂るの墓」の中にある「ひとでなし」 - ロケ地 巡礼 -

おしぼりうどん・十割そば かいぜ - おしぼりうどんへの挑戦PART1 -


日本各地のうどんを食べ歩く旅を始めて数年、

ようやく本州の全都府県をコンプリートする日が訪れました。

本州コンプリートの最終地は長野県です。

地図の上では、大阪から長野県って、そう遠くに思えないのですが、

私にとっては意外と遠い場所だったのです。

今回、長野県で食べるご当地うどんは「おしぼりうどん」。

後ほど詳しく説明しますが、

この「おしぼりうどん」は私が苦手とする食材を使っています。

ともすれば、ひと口食べてギブアップしてしまうのではないか?

そんな事を考えると、なかなか長野県を目指す事が出来なかったのです。

「おしぼりうどん」の他に長野県のご当地うどんは無いのか?

もちろん調べましたが、「おしぼりうどん」の他にあるのは「ぶっこみうどん」。

「ぶっこみうどん」とは、早い話、野菜たっぷりの味噌煮込みうどんです。

野菜が苦手な私にとって、

「野菜たっぷり」というワードを聞くだけで拒否反応が出ます。(^-^;

でも、どちらかに絞り込まないと・・・。

そこで私は、野菜の量が少ない「おしぼりうどん」を選ぶことにしました。

ひとつ誤解しないで下さいね、

野菜が苦手と言っても、全く食べられない訳では無いのです。

今は結構食べられる様になりました。

ただ、食べなくて良いのなら、食べずにいたい、それだけの話です。

雨の中、新幹線は走ります。

私の旅には、案外と雨がつきものになっている様です。

ただ、不思議な事に、目的地で雨に降られる事は少ないのです。

だから今回も大丈夫。

それと「おしぼりうどん」に挑戦する楽しみもありますし、

この旅はきっと面白くなる!そう信じていました。

あれよあれよという間に名古屋へ到着。

雨は相変わらず降り続けています・・・。

この名古屋で特急しなの3号長野行きに乗車します。

目的地までの道のりは、まだまだ長い。(^-^)

ところで、今回の長野県を制覇したあとですが、全国制覇まで残すところ3県となります。

大分県、宮崎県、沖縄県です。

沖縄県へはこの記事をアップしたすぐ後、

ゴールデンウイーク中に訪ねる事が決定しています。

大分県、宮崎県には9月に訪問します。

なので9月には全国制覇を成し遂げることになります。

また、その9月に大分県、宮崎県を訪ねたあと、

その足で鹿児島県、熊本県長崎県五島列島へ行く予定です。

九州への旅は、私にとって今年最大のメインイベントになりそうです。(^_^)v

 

名古屋を離れること2時間49分、長野県のJR篠ノ井駅に到着しました。

この駅から今度は、しなの鉄道に乗換え、たどり着いたのが坂城駅

「おしぼりうどん」は、

この坂城駅がある坂城町の、郷土料理として広く知れ渡っています。

この駅に到着した時、雨はすっかりと上がっていました。

ただ、晴れているわけではなく、どんよりとした雲行きです・・・。

本来、この駅からレンタサイクルで坂城町をウロウロする予定でしたが、

雨の気配もあったので、駅前に止まっているタクシーを利用する事にしました。

坂城駅から目的のお店までは2.5㎞ほどです。

タクシーですと目的のお店まで10分もかかりません。

開店5分前に到着。

お店は町はずれにあり、ロケーション抜群です。(^^)

今回訪ねたのは、

おしぼりうどんで代表的なお店「おしぼりうどん・十割そば かいぜ」さんです。

長野県にもこういうロケーションのお店があるんだと、わたくし感動しました。

緑が多く、空気も美味しい。

とても良い場所です。

ところで、「かいぜ」という店名、なかなか変わっていますよね。

実はこちらのお店、「開畝(かいぜ)地区」と呼ばれる場所にあります。

その地区名が店名の由来と思われます。

お店の前にはウサギ小屋があり、入店待ちの間、ウサちゃんがお相手してくれます。

開店時間になると、お店から女性スタッフが出て来て、

駐車場の側にある看板を「準備中」から「営業中」に変え、

お店の方へ案内して下さいました。

↓↓こちらの建物がお店になります。

店内は土足厳禁。

玄関で靴を脱ぎます。

玄関を上がった左右に座敷があります。

右側の座敷が大広間となっており、その大広間からお客さんを案内し、

大広間がいっぱいになると、左側の座敷へ案内しているようです。

女性スタッフに「何名ですか?」と聞かれ、「ひとりです。」と応えると、

「ええ!ひとりですか?」と言われてしまった。(^-^;

このお店では、どうやらひとりで訪ねるお客さんは少ないようです。

「相席になりますが、こちらにどうぞ。」と案内され座ったのが、

8人ぐらいが座れそうな座卓席でした。

そこに腰を落ち着けてメニューを拝見。

大広間はほぼ満席の状態。

皆さんは何を注文されるのだろうと、耳をすませて伺うと、

殆どのお客さんが「わがままセット」を注文されていました。

そこで私も「わがままセット」を注文。

「わがままセット」はおしぼりうどん半人前と、

そば半人前がセットになったメニューです。

席に座りほんのしばらくして、

お茶と一緒に「きのこと大根の漬物です。」と↓↓こちらの小鉢が運ばれて来ました。

大根の漬物は、私が食べるととんでもないことになるので、

きのこの方だけを頂きました。

これがとても美味しかった。

貝のような食感に、醤油漬けのような風味を味わえました。

そして注文してから15分、おしぼりうどん(半人前)が先に運ばれて来ました。

 

「おしぼりうどん」とは、

坂城町の特産品である「ねずみ大根」をおろし、布巾などでしぼるところから、

「おしぼりうどん」と呼ばれるようになったそうです。

ねずみ大根のしぼり汁をつけ汁として麺を味わいます。

その昔、長野県は海の無い土地の為、

鰹や煮干しが容易に仕入れる事が出来なかった事と、

その当時は醤油なども高級品だった為、

大根のしぼり汁をつけ汁にする文化が生まれたそうです。

ちなみにねずみ大根の名前の由来は、その形にあります。


(上の画像は坂城町HPより引用させていただきました。)

一見、ねずみに似たような形をしているのが名前の由来です。

汁気が少ないことから、漬物やおろし汁に最適な、辛味大根なのです。

ちなみに、

かいぜさんではねずみ大根を皮ごとジューサーに入れておろしているそうです。

そうすることで、ねずみ大根の持つ辛味を活かせるそうですよ。

早速、つけ汁を少し飲んでみました。

最初、大根の苦味が感じらず、むしろ甘味があるなぁ、飲みやすいなぁ・・・と、

そう思っていたら、ガツン!とパンチの効いた辛味が口の中に広がりました。

本来は、辛さの後に大根の風味と甘味を味わえるとの事ですが、

辛い!辛い!とにかく辛かった!!(>_<)

その辛さを抑える為に↓↓このような薬味が用意されています。

お味噌と鰹節とネギです。

お味噌はねずみ大根の辛味と合うように、

麦味噌が使われています。(一般的には米味噌を使用)

このお味噌を少しづつ、つけ汁に加えながら辛さを調整して行きます。

お味噌を加えたところ、多少、辛さは抑えられますが、

それでもやはり辛いです。(^▽^;)

麺の方ですが、コシが強く、表面にざらつきを感じる麺です。

麺を作る際に塩は使っていないそうです。

また、水でしめずに釜抜きの麺を出されています。

そうする事で、表面のざらつきをあえて残し、

つけ汁が絡みやすいようにされているのです。

ねずみ大根のつけ汁に入れて、麺を食べましたが・・・。

やはり私は大根が苦手です。(^-^;

大根が好きな方なら、きっと絶品の味だと思いますが、私には合いませんでした。

しばらくして、お蕎麦が運ばれて来ました。

お蕎麦には、数種類の節を使ったつけ汁と、ねずみ大根のしぼり汁が付いて来ました。

あと出汁割りと。

お蕎麦をいただきますと、これがとても美味しい!!

少し甘めのつけ汁と、蕎麦の風味がよく合っていて、美味しかった。

また、蕎麦が短く切られているので、一口サイズでとても食べやすかった。(^-^)

ふと、このそばつゆに、うどんを入れてみてはどうだろう?

そのように思い付いたので、早速実行しました。(^_^)v

これ、正解でした。

とても美味しい!!(^^♪

やはりうどんは、節の風味が効いたつけ汁で味わうのが一番!と、私的に思いました。

締めに出汁割りをつけ汁に加え、すべて飲み干しました。

私は大根を苦手としますが、

ただ、こちらのお店、麺もつけ汁も丁寧な仕事をされています。

ねずみ大根も自家栽培されており、食材にこだわりを感じます。

大根が好きな方なら、間違いなく(おしぼりうどんを)美味しくいただけます。

こちらのお店では、私の向かいに座られたご夫妻と、少しお話しする機会がありました。

この記事を読んで頂ければいいなぁと思います。(^^)

 

 
かいぜ
ジャンル:そば
アクセス:しなの鉄道坂城駅 徒歩30分
住所:〒389-0602 長野県埴科郡坂城町中之条2366-3(地図
周辺のお店のネット予約:
がブリチキン。 長野駅前店のコース一覧
草菴のコース一覧
福福屋 茅野西口駅前店のコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 千曲・坂城×そば
情報掲載日:2018年11月18日